■キャリアローラの内部構造について■
当社のキャリアローラは〈ラビリンス構造〉〈オイルシール構造〉〈ゴムシール構造〉の三種類を用途や使用状況によって使い分けています。
従来製品に比べ、スムーズな回転性と〈防塵〉〈自然防水〉などに優れた特性をもった〈ラビリンスシール構造〉を標準とし、JIS規格のローラからB型(別作)ローラまで様々なお客様のご要望にお応えします。
従来製品に比べ、スムーズな回転性と〈防塵〉〈自然防水〉などに優れた特性をもった〈ラビリンスシール構造〉を標準とし、JIS規格のローラからB型(別作)ローラまで様々なお客様のご要望にお応えします。
ラビリンス構造(RBタイプ)
番号 | 品名 | 記号 | 材料名称 |
① | パイプ | STK400 | 一般構造用炭素鋼管 |
② | シャフト | SGD3(SS400) | 磨き丸棒 |
③ | ベアリングケース | PP | ポリプロピレン |
④ | ベアリング | SUJ2 | 深溝玉軸受 |
⑤ | ラビリンスシール | PP | ポリプロピレン |
⑥ | ダストカバー | PP | ポリプロピレン |
スムーズな回転性と<防塵><自然防水>などに優れた効果を発揮するために次のような設計上の特徴があります。
- シール部は新設計の複雑な形をしたラビリンス構造を採用
- シール部の接触が無いため、回転が非常に滑らかである。
- ラビリンス部にも、グリスが入っているため防塵・防水効果は大で長時間の使用に耐えられます。
ベアリングケースは、樹脂の一体成形により、パイプの中ぐりをしないために、ローラの振れが無く、またパイプとベアリングケースの絞り面からの泥や水の浸入を防いでいます。この構造の採用により、従来型に比べて長期間の高速回転が可能となりました。
オイルシール構造(OSタイプ)
※φ89.1、φ101.6、φ114.3のローラのダストカバーは、ボルトドメになります。
この形式のローラはポータブル型のコンベアーに主に使用され、構造はフェルトシールにグリースを充填したものやオイルシールを採用し、十分な防塵効果を発揮し回転も軽く滑らかです。
この形式のローラはポータブル型のコンベアーに主に使用され、構造はフェルトシールにグリースを充填したものやオイルシールを採用し、十分な防塵効果を発揮し回転も軽く滑らかです。
番号 | 品名 | 記号 | 材料名称 |
① | パイプ | STK400 | 一般構造用炭素鋼管 |
② | シャフト | SGD3(SS400) | 磨き丸棒 |
③ | ベアリングケース | SPCC | 冷間圧延鋼板 |
④ | ベアリング | SUJ2 | 深溝玉軸受 |
⑤ | ベアリング押え | SPCC | 冷間圧延鋼板 |
⑥ | オイルシール | NBR | ニトリルゴム |
⑦ | ダストカバー | SPCC | 冷間圧延鋼板 |
ゴムシール構造(GSタイプ)
この型式のローラはポータブル型のコンベアーのテールプーリーやスナッププーリーに主に使用され、防塵効果を保ちつつハウジングの厚みを増した事によりラビリンス構造や防塵シール型よりも強度を増し、非常に力がかかる場合は溶接によるハウジングの補強も可能です。
番号 | 品名 | 記号 | 材料名称 |
① | パイプ | STK400 | 一般構造用炭素鋼管 |
② | シャフト | SGD3(SS400) | 磨き丸棒 |
③ | ベアリング | SUJ2 | 深溝玉軸受 |
④ | ベアリングケース | SPCC | 冷間圧延鋼板 |
⑤ | サークリップ | SW-C | 硬鋼線 |
⑥ | ゴムシール | NBR | ニトリルゴム |